経済 · 2026.09.29
迂回港の原油輸出、6月の山から減少 アジア向け輸送費にも圧力
IEAによると、ホルムズ海峡を迂回するヤンブー・フジャイラ両港の輸出は6月の日量780万バレルから8月には550万バレルへ減った。EIAは紅海からスエズ運河を通る代替出荷がアジア向けには長く費用の高い航路になるとみる。日本の輸入額を推計した数字ではないことを明確にし、迂回量と着荷コストを分けて読む。
IEAによると、ホルムズ海峡を迂回するヤンブー・フジャイラ両港の輸出は6月の日量780万バレルから8月には550万バレルへ減った。EIAは紅海からスエズ運河を通る代替出荷がアジア向けには長く費用の高い航路になるとみる。日本の輸入額を推計した数字ではないことを明確にし、迂回量と着荷コストを分けて読む。
IEAの9月石油市場報告は、2026年の世界需要を前年比日量250万バレル減と予測した。8月の予測から減少幅が日量94万バレル拡大し、落ち込みは中間留分と石油化学原料、とりわけアジアに集中するとみる。原油の供給量だけでは説明できない製品市場の詰まりを、8月版との比較と輸出・精製統計から検証する。
資源エネルギー庁が9月に公表した資料では、日本の石油備蓄は7月末時点で国家103日分、民間98日分、産油国共同4日分、計206日分だった。55日分は当時の民間備蓄義務の水準で、実際の保有日数ではない。米EIAの戦略在庫推計も主に政府保有分が対象であり、国内統計の合計と同じ数値として比較できない。
資源エネルギー庁は9月3日から、日本の航空会社の国内線向け燃料支援をガソリン補助額の8割へ拡充した。国際線は対象外で、9月17日以降の航空機燃料単価は1リットル40.8円。燃料への補助と運賃の値下げを区別し、制度の対象と調達費用の算定方法を確認する。
IEAの9月報告では、8月の世界の石油在庫が減る一方、OECD全体の在庫は増えた。ただし政府在庫は減少している。商業在庫との違い、日本の過去の備蓄措置、EIAの予測期間を照合し、合計値だけでは見えない変化を整理する。
原油到着と製品輸出の回復を分けて読む必要がある。