CNN専用機取材、当日の報告と代替局の映像提供表明を分けて確認
9月26日のAP記事は、当日の書面報告にテレビ共同取材団が不在と記された一方、代替局が映像提供を表明したと伝えた。事前の座席配置、当日の取材体制、映像が実際に共有された範囲は別の確認事項として読む必要がある。

CNNの大統領専用機取材をめぐる問題で、事前の搭乗予定と当日の取材記録を分けて読む材料が増えた。AP通信が9月26日に配信し、同日更新した記事は、土曜朝の書面による共同取材報告に、移動時の「テレビ共同取材団なし」と記されていたと伝えた。前夜の人員配置だけを説明した段階から、当日の記録を引用する報道へ進んだことになる。
一方、代わりに指定されたリアル・アメリカズ・ボイスは、他の報道機関にも映像を提供すると表明したという。APは、同局のテイラー・ミッチェル記者が自局の参加を喜ぶ動画を公開したことも報じた。ただし、映像を提供する意思と、従来の共同取材の仕組みが機能した事実は同じではない。
従来のテレビ共同取材団は米主要五局が交代で撮影し、映像を共有する。APによると、同局はその枠組みの構成員ではない。今回の記事は提供先の一覧、受信した局数、配信の継続時間を示していない。したがって、代替映像が全参加局に届いた、あるいは普段と同じ条件で使えたとまでは判断できない。
日本語で米大統領の映像を見る読者にとって、重要なのはカメラの有無だけではない。誰が現場に入り、誰の責任で撮影し、どの経路で映像を渡したかを確認することで、公式映像と報道機関の共同取材を区別できる。今回の提供表明も、その経路を考える手掛かりであり、取材アクセス全体の回復を証明するものではない。
また、同じAP記事は、スタジアムに到着した大統領の様子を文章の共同取材報告に基づいて伝えている。テレビの共同取材枠がなくても、文章による報告まで全て止まったとは限らない。取材団を一つの集団として扱うと、映像と文章の違いや、どの活動が制限されたのかが見えにくくなる。
裁判所による入構証の一時復旧と、その日の専用機取材も別の確認対象だ。今回確認した記事では、政権側はAPの問い合わせに回答していない。ここで確認できるのは、APが伝えた当日の取材報告と代替局の表明であり、本稿が搭乗者名簿や映像の受信記録を独自に検証したわけではない。後続情報を見る際も、予定、現場記録、映像提供の実績を混同しないことが必要だ。
APの配信記事は26日付で、米東部時間の午後にも更新されている。日本で翌日に読む場合も、閲覧した日を出来事の日付に置き換えず、記事の更新時刻と引用された報告の時点を区別したい。後から加わった情報の範囲にも注意が必要だ。
프리즘코리아 편집국 > 藤田圭



