内房線運休でも「チョイソコがうら」は継続 予約制送迎の利用条件と迂回時の限界
台風25号の被害後も、袖ケ浦市の予約制乗合送迎「チョイソコがうら」は運行を継続する。ただし通行止めで大幅な遅延、停留所の利用停止、配車の断りがあり得る。利用には市内在住者の会員登録と事前予約が必要で、JR内房線の代行輸送や予約なしで乗れる路線バスとは異なる。

内房線の姉ケ崎―木更津間が止まるなか、袖ケ浦市内の別の移動手段として「チョイソコがうら」の運行継続を示す市の案内がある。ただし、これは不通の鉄道区間を誰でも予約なしで移動できる代行バスの開始を意味しない。市が9月23日に更新した災害時の通知は、乗り合い送迎サービスを24日以降も続けるとする一方、道路の通行止めと土砂崩れで通常の経路を確保できないと明記している。利用できる便と停留所は、申し込みの前に確かめる必要がある。
災害時通知が挙げる制約は三つだ。通行止めを大きく迂回するため、予約した時刻や到着時刻から大幅に遅れる場合がある。規制区間内の停留所には停車できず、規制区間外の最寄りの停留所を使う。そして停留所周辺の道路で安全に走れないと判断された場合、配車そのものを断ることがある。市は「継続」と案内しているが、個々の予約が成立することや、いつもの停留所に必ず来ることまで保証した発表ではない。
平時の利用条件も、このサービスの性格を理解する手がかりになる。袖ケ浦市の概要によれば、乗降できるのは指定停留所で、会員登録と乗車ごとの予約を要する。登録対象は市内に住む小学生以上で、自分または保護者・介助者の助けによって連絡、停留所への移動、乗降ができる人だ。未就学児は登録不要だが保護者の同乗が必要とされる。市外から来た旅行者が駅に着いてすぐ自由に乗れる一般の路線バスとは利用条件が異なる。
運行日時は、祝日と年末年始を除く月曜から土曜の午前9時から午後5時まで。予約は利用日の1か月前から当日1時間前までで、電話は運行日の午前9時から午後5時、ウェブは24時間受け付けると市の概要にある。郵送登録では会員証が届くまで時間がかかる一方、ウェブ登録の場合は登録後すぐに予約できると説明されている。ただし事前予約の乗合制であり、希望時刻どおりの配車が確約されるわけではない。災害時には道路事情による遅れが重なる。
運賃もJRの券とは別に設定されている。同じ運行エリア内の移動は300円、昭和・長浦・根形地区を含むエリアAと平岡・中川・富岡地区を含むエリアBをまたぐ移動は600円と、市の概要に記載される。現金、Suicaなどの交通系ICカード、iDに対応する。JRの振替乗車券や定期券でこの乗合送迎をそのまま利用できるという記述は、確認した市の案内にはない。費用や適用条件を鉄道側の制度から推測せず、乗合送迎の予約窓口に確認したい。
市の台風情報一覧は、JRの姉ケ崎―木更津間について復旧には少なくとも3か月程度かかる見込みとし、代行輸送は検討中と記す。他方、チョイソコがうらは市内で指定停留所を結ぶ既存の予約制サービスだ。この二つは運営目的、対象者、乗り方が違う。鉄道の不通区間全体を横断できる便として紹介したり、JRが確保した代行車両として数えたりすることはできない。市も高速・路線バスの運休や遅延について、各事業者の最新情報を確認するよう呼びかけている。
移動を計画する人は、まず出発地と目的地が指定停留所のどこに当たるか、双方が通行止め区間外かを確認する。そのうえで会員登録の状態、乗車希望日と時間、予約の可否、運賃を一つずつ照合する必要がある。市の災害時通知には利用不能な停留所の完全な一覧や各便の到着保証は載っていない。本稿は市の公表資料を照合したもので、実際の道路走行や配車状況を取材・計測した結果ではない。添付画像は迂回を説明する生成概念図であり、現地の被害、車両、停留所の写真ではない。
프리즘코리아 편집국 > Camila Ríos



