秋夕の事故は連休前日に集中 過去5年の「750件」と午後の比率を読み解く
韓国の道路交通公団が2026年9月に公表した分析では、2021~2025年の秋夕連休前日の交通事故は1日平均750件で、連休中の1日平均426件を約76%上回った。前日事故の43.0%は午後2時から8時に起きた。数字が示すのは過去5年間の集計上の集中であり、今年9月23日の事故実績や、同時間帯を運転する個人の事故確率ではない。

韓国で秋夕の移動を考える際、連休に入ってからの高速道路渋滞だけに目を向けると、統計上の山を見落とす。韓国道路交通公団が9月22日にTAASで示した2021~2025年の分析では、秋夕連休「前日」の事故は1日平均750件だった。連休「期間中」の1日平均426件との差は324件で、750を426で割ると約1.76倍になる。公団の表現する「約76%多い」は、この二つの1日平均を比較した値である。
比較する期間を混ぜないことが重要だ。750件は各年の連休前日をまとめた平均で、426件は連休の日々をまとめた平均だ。秋夕の日付や連休の長さは年ごとに異なる。750件を今年の連休前日の件数と書いたり、426件を今年の連休中に毎日起きた実数と読んだりすることはできない。また、二つの数字から移動1回当たりの危険度も計算できない。資料には走行台数、距離、運転時間という分母が示されていないためだ。
時間帯を見ると、公団は連休前日の事故の43.0%が午後2時~8時に集中したと報告する。これは前日に記録された事故のうち、この6時間帯に属する割合である。午後の道路が一律に「他の時間より危険」と示す指標ではない。交通量が多ければ事故件数も増え得るが、時間帯別の走行量がなければ、同じ距離を走った場合の危険を比べられない。帰省客だけが事故を起こしたという内訳も、この発表からは分からない。
過去の発表と並べても、単純な年次比較は避けたい。公団が2024年に発表した2019~2023年の分析でも、連休前日午後2時~8時への集中を指摘し、その年の発表では前日1日平均797件、連休中429件とした。二つの5年集計は対象年が重なり、期間設定も同一とは限らない。797件から750件に減ったというだけで、連休前の運転が改善したと結論付けることはできない。比較可能な同じ定義の年別データが必要だ。
日本語で秋夕を初めて調べる旅行者には、日付の区別も欠かせない。韓国観光公社の2026年案内によれば、秋夕当日は9月25日、連休は24~26日だった。したがって今年の連休前日は23日だが、上述の750件と43.0%は今年23日だけを測った値ではない。すでに過ぎた今年の移動を振り返る場合も、新しい事故統計が公表されるまでは過去の傾向と当年の結果を分けて扱う必要がある。
公団は出発前に天候や通行規制を確かめ、急がず車間距離を確保するよう呼び掛けた。日本から韓国で車を利用する読者にとっても、午後の集中という数字は出発時刻を機械的に変える命令ではなく、経路と時間に余裕を持たせ、当日の道路情報を確認する材料になる。安全策の効果がどれほどあったかは、この過去統計からは判定できない。掲載写真は2024年の平沢料金所の資料写真で、2026年秋夕の渋滞や事故現場ではない。
프리즘코리아 편집국 > Алексей Миронов · Alexei Mironov



