LISA「Dream」がVMAベスト・ポップ受賞 坂口健太郎出演作を日本からどう読むか
2026年のMTV VMAsでLISAの「Dream feat. Kentaro Sakaguchi」がBest Popを受賞した。坂口健太郎が出演する短編映像の来歴を日本の公式紹介で確認し、複数部門への候補入りと実際の受賞を主催者の結果で分けて整理する。

2026年9月27日のMTVビデオ・ミュージック・アワード(VMAs)で、LISAの「Dream feat. Kentaro Sakaguchi」が「Best Pop」を受賞した。主催側の受賞結果を載せたParamountの公式発表は、この部門の受賞者をLISA、対象作品を同作と明記する。作品名に記された坂口健太郎は日本の俳優であり、日本の読者にとっては、音楽賞の結果と映像作品での出演を分けて読むべき受賞でもある。
「Dream」はLISAが2025年に発表したソロアルバム『Alter Ego』の収録曲で、坂口が出演するショートフィルムは同年8月に公開された。日本のソニーミュージックの作品紹介では、LISAと坂口が演じる関係を軸に、愛と喪失、過去の記憶を描く映像と説明している。賞が決まった2026年の式典で新たに公開された作品と取り違えないよう、映像の公開年と授賞式の年を区別したい。
公開元LLOUD Officialが掲げた動画の正式な題名も「LISA - DREAM feat. Kentaro Sakaguchi (Official Short Film MV)」で、説明には脚本と監督をOJun Kwonが担当したとある。坂口の名前は題名に入っているが、今回の公式受賞表記から読み取れる受賞者はLISAである。俳優の出演や映像の共同制作を、坂口個人が「Best Pop」のトロフィーを得たという意味に置き換えることはできない。
MTVの候補一覧では同作が「Best Pop」のほか、「Best K-Pop」「Best Cinematography」「Best Editing」にも載っていた。だが主催側の確定結果では、Best K-PopはBTSの「SWIM」、撮影部門はMadonnaの「Confessions II - The Film」、編集部門はSabrina Carpenterの「House Tour」が受賞した。候補入りした部門を受賞数に足さず、LISAの今回の受賞は確認できた「Best Pop」と記すのが正確だ。
この区別は作品の価値を狭めるためではない。短編映像が音楽と俳優の表現を組み合わせたこと、複数の映像関連部門で候補になったこと、実際に獲得した賞がポップ部門であることは、それぞれ別の事実である。日本の俳優が出演したから日本作品として表彰された、あるいは日本の票が結果を決めた、といった因果関係は今回参照した主催者資料からは確認できない。
授賞式の進行についても、Paramountの発表は「Best Pop」を番組内で発表した賞として扱っている。一方、同じ発表文には番組内で示した賞と、一覧で公表した賞が並ぶ。受賞リストの掲載順を舞台上の登場順や映像上映順と混同せず、ここでは確認済みの結果と作品の来歴に絞る。LISAの当日の歌唱曲や坂口の式典出席については、この受賞一覧だけから断定しない。
掲載写真は2023年12月の空港でLISAを写した資料画像で、2026年のVMAs会場や「Dream」の撮影現場を示すものではない。写真の時点を明示したうえで、受賞結果は主催者発表、作品の日本向け説明はソニーミュージック、映像の名義は公開元の動画情報にそれぞれ根拠を置いた。
프리즘코리아 편집국 > 小川美緒



