ベトナムの中継権、初戦直前に決着 似た大会名と契約額の読み違いに注意
FPT PlayとTV360はFIFA ASEANカップのベトナムでの放送権取得を初戦直前に発表したと現地紙が報じた。要求額と成約額は別で、日本からの視聴を保証する情報でもない。7月の別大会の公式案内とも区別して読む。

ベトナムのFIFA ASEANカップ中継をめぐり、現地の二つの事業者が代表初戦の直前に放送権取得を発表した。トゥオイチェーの9月26日付取材報道によると、FPT PlayとTV360の発表はフィリピン戦のおよそ1時間前。大会が24日に始まった時点では、ベトナム側の権利取得は決まっていなかったという。
同紙は、交渉に関わる放送事業者の担当者から、価格が折り合わず最終調整が続いていたとの説明を得ている。報道された当初の要求額は300万ドル、その後は260万ドルだった。ただし、これは交渉過程の提示額であり、最終的に支払った契約額として扱う数字ではない。記事は成約価格を具体的に公表していない。
TV360は大会全体の放送権で合意したと発表したと同紙は伝える。一方で、発表は二つの事業者がそれぞれ行ったとされ、一社の独占取得と同じ意味にはならない。利用端末や料金、対象試合の案内は、取得のニュースとは別に確認すべき情報だ。
日本語圏の読者が検索をする際には、大会名の似た別の情報にも注意したい。FPT Playの7月の公式記事は「ASEAN Hyundai Cup」を扱い、そのトロフィー展示と同大会のベトナム国内独占放送権を説明していた。今回の「FIFA ASEAN Cup」と同じ年、同じ代表が登場しても、その記事を今回の権利取得日の根拠にはできない。
7月の記事は、ASEAN Hyundai Cupの開催期間を7月24日から8月26日と明記し、16日のトロフィー展示を紹介している。9月の取得報道と並べる際、同じ「ASEANカップ」という略称だけで検索結果を結び付けると、以前の発表を新大会の契約と取り違えるおそれがある。
また、ベトナムでの権利取得は、日本から同じ配信を視聴できるという発表ではない。今回確認した取材記事と事業者の案内には、日本国内でのサービス提供や契約条件を保証する記述はない。大会名、対象地域、対象試合を確かめてから、実際に利用するサービスの案内を見る必要がある。
トゥオイチェーが取材した放送権の専門家は、開始直前の決着では広告収入で費用を回収する機会が限られる可能性を指摘した。これは専門家の見方であり、事業者の損益を確定した数字ではない。取得の有無、交渉額、実際の支払額、収益の評価を区別することが、今回の直前合意を過大にも過小にも捉えない読み方になる。
프리즘코리아 편집국 > 高橋悠真



