パス成績で上回ったジェッツが敗れた理由 ゴフとスミスの数字を読み解く
スミスは321ヤード、3タッチダウン、レーティング129.8を記録し、ゴフの269ヤード、2タッチダウン、122.5を上回った。それでも31対24で勝ったのはライオンズだった。パス成功率だけでは見えないブリッツ対応、得点の時機、最後のターンオーバーを両球団とNFLの記録で確認する。

NFL第3週の9月27日、デトロイト・ライオンズはニューヨーク・ジェッツを31対24で下した。クォーターバックの個人成績だけを並べると、敗れた側のジーノ・スミスが目立つ。スミスは37投中31投成功、321ヤード、タッチダウンパス3本、インターセプトなし。ジャレッド・ゴフは32投中25投成功、269ヤード、タッチダウンパス2本、インターセプトなしだった。両者とも高い精度で投げたが、レーティングもスミスの129.8がゴフの122.5を上回った。勝敗とこの指標が逆を向いたのはなぜか。
まず、パスの獲得ヤードはそのまま得点ではない。ジェッツは第4クオーターに一時生じた14点差を埋め、24対24に追いついた。ギャレット・ウィルソンは10回の捕球で107ヤードと1得点、タイトエンドのケニオン・サディクも7回で105ヤードと1得点を挙げた。相手側の2人がともに100ヤードを超えた事実は、スミスの成功数が実際の前進につながっていたことを示す。ただし同点の次の得点を奪ったのはデトロイトだった。
残り2分25秒、ゴフがジャーミア・ギブスに11ヤードのタッチダウンパスを通した。ジェッツの公式回顧によれば、これは31対24を決める得点となった。デトロイトの攻撃はパスだけにも依存していない。ギブスは20回のランで99ヤード、2得点を記録し、さらに7回の捕球で65ヤード、1得点。地上と空中の両方でボールを運べる選手を使ったことが、ゴフのパス総ヤードがスミスより少なくても4つの攻撃タッチダウンを奪えた背景にある。
ゴフの数字には、守備が圧力をかけた場面での対応も含まれる。NFLの試合分析は、ジェッツがゴフのドロップバックの44.4%でブリッツを用いたとし、追加のラッシャーを送られた局面でゴフは14投すべてを成功、148ヤードと1タッチダウンを記録したと報告した。これは相手の積極的な守備策が必ずしもパスを止められなかったことを表す。ただし、この一試合の局面別数字だけで今後も同じ成功率になると予測することはできない。
一方、スミスの最終的なパス記録には最後のターンオーバーの重みが収まりきらない。両球団の回顧は、ジェッツが同点を狙う最後の攻撃でデトロイト陣28ヤードまで進み、セーフティーのチャック・クラークがスミスをサックしてファンブルを誘発し、ラインバッカーのジャック・キャンベルが回収したと伝える。パスのインターセプトが0でも、ファンブルによる攻撃権喪失は起きる。この区別をしないと、129.8というレーティングを「最後まで攻撃権を守った」証拠と誤読してしまう。
この試合の比較で有用なのは、勝ったQBと負けたQBの優劣を一つの数値で決めることではない。スミスの321ヤードと3得点はジェッツが14点差から戻る力を示し、ゴフのブリッツ下の成功と終盤の11ヤードの得点パスはデトロイトが再び前に出た過程を示す。最後に守備がボールを奪ったため、ゴフ側の31点が勝利に結びついた。日本語でNFLを追う読者には、パサーレーティングがパスプレーの指標であり、ランによる得点、守備の奪取、得点した時刻まで一括して評価する数字ではない点が、この結果を読む鍵となる。
프리즘코리아 편집국 > 三浦紗英



